宇宙コッペパン

チャカアイコンの宣教師

ジャニオタが今さらヒプノシスマイクにハマった話

 

「沼だから絶対に近づかないようにしておこう」と思っていたヒプノシスマイク、とうとう沼落ちしてしまいました。タイトルがすべてです。(2019/02/15追記)

 

沼落ちの経緯

 

沼落ち前の状況から現在までをまとめてみました。「そもそもヒプノシスマイクって何?」という方は公式サイトと程よくイかれた公式Twitterアカウントと公式YouTubeチャンネルをご覧ください。

男性声優キャララップバトル『ヒプノシスマイク』オフィシャルサイト

ヒプノシスマイク-D.R.B-公式(ヒプマイ) (@hypnosismic) | Twitter

Channelヒプノシスマイク - YouTube

 

沼る前の私と優秀な友人たち

タイトル通り、私はジャニオタです。といっても、メインで追っているグループは一つ(関ジャニ∞)だけで、他のグループについては興味はあるしテレビに出ていたらつい追っちゃうけどまだ踏み出してはいない……くらいの段階。あとはハロプロ、踊り手さん界隈などにも傾倒しています。それなりに沼は多いですがいわゆる2次元には落ちたことがありませんでした。

しかし私の推しに対するスタンスがわりと2次元寄り(ファンサを求めて団扇を振り回すより推しが地球にいる神秘にそっと涙を流し手を合わせるほうが性に合うタイプ)なこともあり、メインフィールドを2次元に据えている人と話が合うことが多く、周りにはヒプマイファンがたくさんいました。各ディビジョン推しが満遍なくいる感じでしたね。彼女たちのおかげでと言うべきか彼女たちのせいでと言うべきか、なんとなくではありますが私はヒプマイに関する情報を得ていました。ある意味英才教育だったと思います。そしていつしかジャニオタの間にも波が到来し、みるみるコンテンツが拡大していくのを横目に「うわ……これ絶対沼が深いな……見ないようにしとこ……」と固く決心していました。

 

12月にYouTubeのおすすめを見るな

決心しても無駄でした。私にはなぜか「12月か1月にYouTubeのおすすめを見ると沼るの法則」があります。原因はよくわかりませんが、歴代の沼の8割5分くらいはこれによるものです。もし私に布教したい方がいましたら冬にYouTubeを買収して私へのおすすめに自ジャンルをこれでもかと載せてみたらいかがでしょうか(適当)。重々この法則は知っていたつもりなのですが、学習能力が低すぎて「そういやヒプマイ見たことないな……オタクの必修科目だからちょっと履修しとこ」とうっかりおすすめに乗ってしまいました。サル並みの学習能力とか言ったら動物愛護団体にキレられるレベルですね。言わずと知れたこちらの動画を見ました。未履修の方は是非。

この時は「ラップが上手いな」「確かにファンが多いのも頷ける」くらいの感想しか抱いていませんでした。あとヨコハマとシンジュクの時だけ流れるバックの「テッテッテッ↑テッテッテッ↑」みたいな音が好きだなと思いました。ええ、本当にその程度の認識でした。これは本当です。信じてください。マジで。そして、なぜかもう一度再生ボタンを押してしまいました。なんなら5回くらいリピートしました。

 

どハマりしました

この時点ですでにだいぶズブズブになっていることが伺えますが、正直まだ何度見ても畳み掛けるリリックから溢れ出るとてつもない情報量についていけていませんでした。キャラが12人もいるとさすがにキャパオーバーで、もはや「『ペンは剣よりヒプノシスマイク』の語感良すぎだろ」以外の感情が停止していました。そんな思いを抱えて次に見たのがこの動画。

なぜここに来て非公式の動画をチョイスしたのかはよくわかりません。でもとても面白かったです。これでざっくりと世界観やキャラクターの設定を掴むことができました。オタクのわかりやすい解説は偉大です。先ほどの動画では一瞬しかキャラの名前が出てこなかったので、まじまじと見るとやべえなと思いました。こうしてこのまま公式動画を漁り、めでたく初の2次元沼にドボンしました。

 

各ディビジョン・キャラの印象

 

現時点で各ディビジョンとキャラに持っているイメージをまとめてみます。まだ追いきれていないので事実とは異なる部分もあるとは思いますが、「新規がなんか言ってんな」とスルーしてください。(曲やドラマトラックを一通り追い終えたため追記しました)

 

日本一名前の可読性が高い三兄弟・イケブクロ・ディビジョン

新参者にも圧倒的に名前がわかりやすいので助かりました(他ディビジョンをチラチラ見ながら)。これぞラップ!という王道な感じでとても主人公然としています。イケブクロ推しの友人たちはやたら「イケブクロはいいぞ!!」と箱で勧めてくるイメージなんですが、確かにこれは箱で推さざるを得ませんね。スパダリ(概念)長男と忠犬みの深い弟2人、素晴らしい関係性です。私は忠犬っぽい人が好きなのでこれからもしかしたらもしかするかもしれません。

追記:もしかしました。今ではヨコハマの次に心を抉られています。まず曲が好みすぎるのでグッサリ来ました。次男三男が喧嘩した時の長男の仲裁が結構雑なところが面白いですね。

 

スラム街の幼稚園・ヨコハマ・ディビジョン

現時点で一番心惹かれています。見た目もステータスも激爆治安が悪いのに挨拶はきちんとするし裏切りはナシなので「仲良しかよ……」と口を覆いたくなります。オタクはこういうのが好きです。そして、何らかの手違いで根絶されていた武力が戻ってきたら普通にフィジカルと権力で他のディビジョンをワンパンで倒せそうなところもいいですね。

私は特に毒島いくらなんでもメイソン顔が良すぎる理鶯さんに魅力を感じています。記念すべき初の2次元の推しです。それにしてもすごく名前が長いですね(すっとぼけ)。彼の後頭部に住民票を移したいです。

 

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もし彼らがジャニーズだったら物騒な団扇を持ち込んで5大ドームで出禁を食らっていたところでした。

追記:自己紹介ガチ勢ヤクザさんのTDD時代のオールバックビジュがぶっ刺さってしまい動悸が止まりません。うーんベイビー、それは恋、恋煩いさ……悪徳警官さんは「ハイになったインテリは誰も止められない」感をビシビシと感じさせられて最高ですね。毒島いくらなんでもメイソン顔が良すぎる理鶯さんはかっこいいとかわいいをとんでもないスピードで反復横跳びしていて見るたびに心をかき乱されます。どうやら推しは確定っぽいです。彼らのソロ曲から聴いたので「なるほど!ソロ曲に他のメンバーが友情出演したりするのか!ヒプマイすげえな!」と思いながら他のディビジョンのソロ曲を聴いたのですが、ただ単にヨコハマが仲良しなだけでした。

 

水の代わりに麻薬を撒布したお花畑・シブヤ・ディビジョン

最初はポップでキュートなサブカルホイホイだと思っていたのですが、今や「なんかめちゃくちゃ怖い」としか思えなくなってきました。かわいらしさの影に隠れた得体の知れなさがエグいですね。最近有栖川ギャンブラーは職業ではありません帝統さんに惹きつけられているのですが、「もしかして……私の推しの共通点、"無職"……???」みたいななんとも言えない気持ちになりました。あと声帯が多すぎて「絶対3人じゃねえだろ何人いるんだよ」と思ってしまいます。

追記:マジで怖くないですか?怖いですよね?本当に怖いんですが……唯一の良心だと思っていたギャンブラーさんもよく考えたらあんな素寒貧でよくあの人の良さを保てるな……と一周回って怖くなってきました。

 

フリーダム精神病棟・シンジュク・ディビジョン

こっちはラップを聴いているつもりだったのに急にドンペリを入れ出したり普通に喋り始めたりするので「自由かよ」と思いました。なんだかんだで上手いこと韻を踏んでいて腹が立ちます(褒めてます)。こういうタイプのラップもあるんだという自由さに触れることができました。キャラクターたちは闇というか病みですね。シブヤ・ディビジョンとは別ベクトルの怖さに打ち震えています。

追記:「同居」という聞き慣れた言葉でも、状況によってはとんでもないパワーワードになりうることを学びました。強すぎ。あとユニット曲*1についてなのですが、他のディビジョンは「俺らの街においでよ!」みたいな感じなのに彼らだけ「こっち来んじゃねえぶっ潰すぞ」なのが謎すぎてスペキャ顔をしています。

 

この辺の印象や推せる度合いは今後変動していきそうな予感がします。なんせ丸山担になるのに6年かかったので……

 

なぜジャニオタに刺さったか考察する

 

やたらめったらヒプマイに落ちるジャニオタを見かけるのはどういうことなのか考えてみました。私の経験がベースになっているので信憑性は期待しないでください。

 

2018年、ちょっといろいろありすぎた

2018年はジャニーズ史でも屈指といって過言ではないほど激動の年でした。良くも悪くも色々なことが変わったのです。相次ぐ解散、脱退、不祥事、離脱などがその例で、何も起きずに1年を終えたグループのほうが少ないくらいでした。ワイドショーでの報道などで知っている方も多いのではないでしょうか。余談ですがハロプロでもやや状況が似ていたので、私は奇しくもダプルパンチを喰らった形になりました。

そういったことが起きても変わらず応援することを選んだファンはたくさんいますし、かくいう自分もその一人です。ですが怒涛の勢いで変わっていくあれこれに少し疲弊してしまったというのは事実。もちろん一番大変なのはメンバーや事務所でしょうが、この目まぐるしさに疲労を覚えたファンの心を掴んだというのは原因の一つとしてありうると思います。あくまでも間接的な理由ですが。

 

歌割文化の影響

私が推すアイドルグループの絶対条件は「曲が良い」「声質がバラバラ」の2つ。ヒプマイはアイドルではありませんが、これらの条件にグッサリ刺さりました。「曲が良い」は好みによるところが大きいので割愛するとして、「声質がバラバラ」は私にとって死活問題です。できれば何回か聴いただけでもう判別できるようになるくらいのバラバラさが理想ですね。関ジャニ∞とかBerryz工房とか。

ここで、「歌割文化」が顕著なハロプロの話をさせてください。特につんくさんがプロデュースを降りる前のハロプロは、歌割(曲中で歌うパートの割り振り)が神がかっていました。ハロプロの歌割は、メンバーの表現の幅、得意な音域、果てはメンバー本人のアイドル人生までもを考慮して完璧に作り込まれています。巧みに割り振られたパートを、スキルでソロを勝ち取ったバラバラな声質のメンバーが歌うことで作品が完成しているのです。これはジャニーズでも同じことが言えます。多分。

話をヒプマイに戻すと、声優さんがプロの仕事をしているのだから当然と言えば当然ですが、彼らの声質はバラバラ。そして彼らのキャラクター性を意識して作られた見事な歌詞やメロディー。神采配です。そう、まさに「この人がこの歌詞を歌うの、ほんと最高!」というニーズが体現されているのです。

秋元グループのファンからの流入があまり見られない気がするのは、彼女たちは曲のほとんどを平坦なユニゾンで流れるように歌っている(歌割文化がない)ことも影響しているのではないかと考察しています。

 

慣れ親しんだコンテンツ形態

私は、正直あまり推しの過去やプライベートを知りたくないです。アイドルとして見せてもらっている歌やダンスを楽しみたいだけなので、最低限の公式に与えられる情報だけを得てあとの部分には関心を持っていません。メンバーがモラルに欠ける言動をしているなら話は別ですが、そうでもない限り彼らの内面には踏み込まないようにしています。

私が2次元ジャンルに対し嫌悪感などは一切持っていないにもかかわらず3次元にしかハマってこなかった理由はおそらくこれです。アニメ、マンガはキャラの過去や内面を掘り下げることを主としているため、私の興味に引っかからなかったのだと思います。

しかしヒプマイは、たとえキャラの内面や過去を描く場合であっても、楽曲を通じて表現している場合がほとんどです*2。こうやって作品を通して中身を想像させる描き方はジャニオタとの親和性が高いと感じます。

また、少なくとも私は「アイドルの仕事の核はCDをリリースすること」だと考えているので、CDをベースとした売り出し方をしているジャンルに馴染みがありスッと入っていきやすかったです。こういったコンテンツ形態はジャニオタに合致しているといってよいでしょう。

そして、ジャニーズは結構ラップをします。代表的なのは嵐さんのサクラップですかね。体感ですがジャニーズの各グループに1人はラップ担当がいるので、そういう意味でも馴染みがあると言えそうです。

 

生身の人間が可視化されている安心感

言い方がアレですが他に上手い言葉が見つからなかったのでこれで突き通します。言わずもがなこれは随所に挟まれた声優さんのレコーディング映像の話です。私は動画を見るまで勝手にキャラの立ち絵バーン!!ドーン!!みたいな映像を想像していたので、あそこまで声優さんが前面に出てくるとは思っていませんでした。個人的には、あの2次元と3次元を行ったり来たりするような映像が2次元ジャンルに慣れていない我々にも安心感を与えてくれたように思います。

そして私は「振り付けのないところで曲に合わせて自由に動くやつ」*3が大大大好きでもはやフェチの域なので、とにかく見ていて楽しかったです。リズムや歌詞、そして演じるキャラに合わせて多種多様なカメラアピールをしていらっしゃる声優さんを見て「これ……これを求めてたんだよ……!」と感じたジャニオタは一定数いると思います。

 

沼った理由は千差万別でしょうが、少なくとも私はこういった理由が影響していると考えています。こう考えてみると、沼るべくして沼った気がします。

 

最後に

 

いろいろ勢いで書いたのでこれから修正していこうと思います。こうしてハマった理由を考察してみると、とにかくヒプマイはジャニオタとの親和性が高いと思いました。長文になりましたがお付き合いいただきありがとうございました。

 

*1:ジャニーズと同じ呼び方をしていいのかわかりませんが

*2:コミカライズのことは一旦置いておきます

*3:正式名称がわからないのでニュアンスで察してください