宇宙コッペパン

チャカアイコンの宣教師

ドルオタ歴10年の私が本気で選んだアイドル史に残る神パフォーマンス3選

 

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はじめに

 

こんにちは、くぬえです。タイトル通り、これはアイドル史に名を刻む……と思ったパフォーマンスを、ドルオタ歴10年の私が性別・次元問わず3つ選んでみました。映像に残っているものを選考対象とします。

以下、「パフォーマンスをした人『曲名』/ 歌手名 (収録ディスク名)」で表記しています。

 

 

 

丸山 隆平『悲しい恋』/ 関ジャニ∞ (47)

 

ポイント:一瞬の表情とリズムの取り方

丸山隆平さんはコンサートで輝くタイプのアイドルであると常々思っているのですが、彼の強みはなんと言っても鬼ファンサと音ハメ。この曲は切ないラブソングなのでお手振りなどのファンサこそありませんが、彼の音ハメと表現力が光っています。*1

特に見てほしいのが、終盤のサビの追っかけソロパート。「broken my heart lonely my heart 嘘と遊べない」の「なァ~い」で丸山隆平さんを映したカメラさん、この業績を履歴書に書いておけば転職に有利になると思います。あの表情と目線と肩や手でリズムを取る仕草、本当に完璧じゃないですか? アイドルが「哀」の感情とかセクシーさを表現するとき、ともするとやりすぎて下品に見えてしまったり、目立ちすぎて曲全体の持つメッセージを壊してしまったりする危うさがあると思うんですが、アイドル的表現の範疇で最大限に色気とマイナス感情を表すさじ加減が本当に絶妙です。おそらく2秒にも満たないカットなのにここまで切なさ・湿気・悲哀を伝えられる丸山隆平さんは強い。「嘘と遊べない」という洒落た言葉のチョイスが似合っています。

さすがは6年間担当ジプシーだった私をコンサートで沼に突き落とした 男、格が違います。エイタメでは惜しくもセトリから外れてしまったそうなので、いつかまた大人っぽさの増した今の関ジャニ∞の『悲しい恋』が聴きたいですね。

 

47 [DVD]

47 [DVD]

  • アーティスト:関ジャニ∞
  • 発売日: 2015/07/01
  • メディア: DVD
 

 

清水 佐紀『ジリリ キテル』/ Berryz工房 (Berryz工房結成7周年記念コンサートツアー2011春 〜週刊Berryzタイムス〜)

 

ポイント:音ハメ完璧な鬼気迫る煽り

女性アイドル界最高峰の推し・清水佐紀さんのパフォーマンスの中でも一番好きなのがこれ。彼女といえばしなやかなダンスですが、キャプテンとしてメンバーをグイグイ引っ張る煽りもアツくて格好いいんです。

前の曲『桜→入学式』が終わってメンバーが一旦衣装替えのために裏に戻り、暗転した無人のステージに電子的な低音から始まるイントロが響きます。*2そこにまず現れたのが清水佐紀さん。「後半戦、みんなまだまだ声出して行くよ!」とファンを盛り上げます。そしてすごいのがここから。この曲のイントロにはショパンの『革命のエチュード』が引用されており、冒頭の規則的な低音やギターの音との繋ぎとして\テンテンテテン/という小さな音が入っています。


Berryz工房「ジリリ キテル」(Dance Shot Ver.)

↑たぶん聴いた方が早い。あとダンスの揃い方が神がかっているのでついでに最後まで見てってください。

この\テンテンテテン/というわずかな間を逃さず、ごく短い静寂が訪れてピアノが始まろうとするまさにそのタイミングで「カモンッッッ!」と叫ぶのです。そこから他のメンバーもステージに上がり、オイ!オイ!とファンのコールが呼応して曲が始まっていくのですが、とにかくこの「カモンッッッ!」の寸分の狂いもなさと熱のこもり方を見てほしい。私が求めていた音ハメがここにある。もちろんその後の歌やダンスも気迫があり見事です。Berryz工房YouTubeの公式チャンネルにライブ映像が上がっていますがこの公演の『ジリリ キテル』はないようなので、ぜひお願いしますアップフロントさん……*3

 

 

濱 健人『Happy-Go-Unlucky!』/ 木村 龍(CV.濱健人) (THE IDOLM@STER SideM 3rdLIVE TOUR ~GLORIOUS ST@GE!~ LIVE Blu-ray Side SHIZUOKA DAY1)

 

ポイント:あまりにも「アイドル」が上手すぎる 

最後はアイドル育成ゲーム「THE IDOLM@STER SideM」から、木村龍役の濱健人さんによるソロ曲のパフォーマンス。唯一本職のアイドルではない方のノミネート(?)です。「2次元アイドルって怖いから椅子取りゲームとかしててほしい」*4とか言ってごめんなさい。見た人がみんなイイって言ってます……


THE IDOLM@STER SideM 3rdLIVE TOUR ~GLORIOUS ST@GE!~ LIVE Blu-ray Side SHIZUOKA ダイジェスト映像

↑こちらの3:13~(自動でジャンプします)。

マジで「アイドル」が上手すぎませんか??? アイドルのなんたるかを完全に“““理解”””している。間奏で右上のカメラをじっと見つめた後に正面のカメラに切り替わったときの対応など、カメラを察知する能力が高すぎて後頭部にも目が付いているのでは?と思ってしまいました。タイミングが完璧な怒濤のファンサで会場を沸かし、ライブビューイング会場のカメラにも「見えてるよ」アピールを欠かしません。そしてべらぼうに歌が上手い。声が笑っている。当たり前のようにダンスもさらっとこなしてますけど声優さんですよね? 完全に主観ですがたぶん丸山担にめちゃくちゃ刺さります。歌とダンスを通してキャラクターを演じるというだけでも十分な凄技ですが、もはやどこまでが先天的なアイドル力でどこからが演技なのかわからないです。

 

 

おわりに

 

本当に大好きなアイドルのパフォーマンスを厳選してみました。大部分は円盤でしか堪能できないものとなってしまいましたが、この部分だけでも余裕で実質キャッシュバックです。偶然か必然か、私が富豪だったら買い占めてすれ違った人類全員に配ってたレベルで全体通して好きな円盤ばかりですので、興味を持ってもらえたら嬉しいです。

 

*1:8UPPERSなどに顕著ですが、曲によって客席へアピールするか否かを的確に選べるところも鬼ファンサたる所以ですよね

*2:そもそも春ソングから夏ソングへ移り変わるセトリが最高

*3:2007年の映像は上がっていますが煽りはないので「カモンッッッ!」は有料です

*4:過去ツイより